YouTubeのチャンネル登録者が増えてくると、『〇〇チャンネルのオリジナルステッカー・グッズはありますか?』といったコメントが増えてきます。
そんな時に便利なのが、YouTubeのショッピング機能になります。
YouTubeのショッピング機能を使っていれば、チャンネルのホーム画面、また動画の概要欄付近などにオリジナル商品を載せることができます。
そのため、『YouTube動画の閲覧』→『オリジナル商品の購買』とスムーズに導くことができ、効率よくオリジナル商品の販売ができます。
そこで今回は、YouTubeのショッピング機能のメリット・デメリット、またショッピング機能の使い方や使う条件について紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください!
YouTubeのショッピング機能とは?
YouTubeのショッピング機能を利用すると、下記3つの機能が使えるようになります。
- チャンネルのストア
- 動画、ショート動画、ライブ配信での商品のタグ付け
- 固定されたプロダクト
それぞれどのような機能なのか、具体的に説明します。
チャンネルのストア
チャンネルのホーム画面には『動画』や『ショート』や『再生リスト』などのタブがありますが、ショッピング機能を利用すると、『ストア』のタブが追加されるようになります。
『ストア』のタブをクリックすることで、そのチャンネルの商品一覧を見れるようになっており、商品の画像・値段などを確認することができます。
動画、ショート動画、ライブ配信での商品のタグ付け
動画、ショート動画、ライブ配信に商品をタグ付けすることで、商品オーバーレイがコンテンツ(動画)に表示されるようになります。
(※商品オーバーレイ:動画の上に表示される商品広告のこと。)
イメージしにくい方に向けて、実際の商品オーバーレイの画像を貼っておきます。
(引用元:Youtubeクリエイター)
オーバレイをクリックすることで、動画を閲覧しながらタグ付けされた商品のイメージや詳細を確認することができます。
固定されたプロダクト
またショッピング機能を使えば、動画の概要欄の下に商品を固定配置することもできます。
商品画像・商品名・値段などが表示される仕組みになっており、クリックすることで商品の購入画面に遷移するようになっています。
ショッピング機能を使える条件は?
『YouTubeで宣伝して、商品を売りたい!』と考えている方にとって、YouTubeのショッピング機能は欠かせません。
しかし、ショッピング機能は誰でも利用できるわけではなく、一定の条件を満たす必要があります。
自分のブランドの商品を売るのか、それとも他のブランドの商品を売るのかによっても、条件が異なってきます。
そこで本章では、ショッピング機能を使う条件について説明していきます。
自分のブランドの商品
自分のブランドの商品を売るためには、下記5つの条件を満たさなければなりません。
- YouTube パートナープログラムに参加しており、すでにチャンネルの収益化が承認されている
- チャンネル登録者数が 1,000 人を超えている、または公式アーティストチャンネルである
- チャンネルの対象視聴者が子ども向けに設定されておらず、子ども向けに設定された動画の数が多くない
- チャンネル収益化ポリシーに違反する動画の数が多くない
- ヘイトスピーチに関するコミュニティ ガイドラインの違反警告を受けていない
(引用元:YouTubeヘルプ)
他のブランドの商品
他のブランドの商品を売るためには、下記5つの条件を満たさなければなりません。
- YouTube パートナープログラムに参加しており、すでにチャンネルの収益化が承認されている
- 韓国または米国を拠点にしている
- チャンネル登録者数が 20,000人を超えている
- チャンネルが音楽チャンネル、公式アーティストチャンネルではない。または音楽パートナーに関連付けられていない。音楽パートナーには、音楽レーベル、音楽配信会社、VEVO が含まれます
- チャンネルの対象視聴者が子ども向けに設定されておらず、子ども向けに設定された動画の数が多くない
(引用元:YouTubeヘルプ)
自分のブランド商品を売るより厳しく、拠点が韓国または米国、そしてチャンネル登録者が20,000人超えていなければなりません。
そのため、日本を拠点に活動している方は、基本的に他ブランドの商品を売ることができません。
YouTubeショッピングで連携できるECサイト
これまでショッピング機能について説明してきましたが、YouTubeは決済システムがないため、ECサイト上のストアと連携する必要があります。
有名なECサイトだと『BASE』や『STORES』や『Shopify』などが挙げられますが、YouTubeで連携できるのは下記の2つになります。
- Shopify
- SUZURI
各サイトについて具体的に説明します。
Shopify
1つ目は、コードの知識がなくても基本的なカスタマイズができる『Shopify』になります。
Shopifyを使えば、日本だけでなく、海外への物販も可能になります。
ただし1つ注意点もあり、Shopifyは契約費用が毎月かかってしまいます。
具体的にはベーシックプランで月額33ドル、スタンダードプランで月額92ドルとなっています。
(2023年5月時点は1ドル=約135円なので、ベーシックプランで月額4,455円、スタンダードプランで12,420円ほど)
『費用をできるだけ抑えたい!』という方は、予算なども考えた上で、Shopifyで良いのか検討するようにしましょう。
SUZURI
2つ目は、初期費用も定額の月額利用料もない『SUZURI』になります。
写真やイラストが1つでもあれば、Tシャツ・パーカー・スマホケース・クッションなど様々なオリジナル商品を作れます。
また各グッズに原価が決められていて、それにプラスで自分の取り分の料金を設定することで、販売できる仕組みになっています。
イメージしにくい方は、以下の動画の【3:50】あたりを参考にしてみてください。
ただし、SUZURIは販売できる商品に限りがあり、無形商材は販売できない仕様になっています。
より詳細に知りたい方は、『ショッピング機能を使うメリット,デメリット』の部分を読んでみてください!
YouTubeのショッピング機能を使う手順について
次に、YouTubeとECサイトを連携する手順について説明していきます。
今回は、初期費用も定額の月額利用料も掛からなくて、お手軽に利用できる『SUZURI』の連携方法を紹介します。
①YouTube Studioにログインして『収益受け取り』→『ショッピング』をクリックします。
②『利用を開始』をクリックします。
③ストアの選択画面が出てくるので、『SUZURI』を選択して、『続行』をクリックします。
④規約等を読んで、同意します。
⑤SUZURIに移動したら、『連携する』をクリックします。
⑥Googleアカウントの選択画面になるので、YouTubeチャンネルを運営しているアカウントを選択します。
⑦連携が完了したら、YouTube Studioに戻って、『設定を完了』をクリックします。
YouTubeのショッピング機能を使うメリット,デメリット
次に、ショッピング機能を使うメリット・デメリットについて紹介していきます。
メリット
ショッピング機能を使うメリットは、下記の2つになります。
- 動画の終了画面や概要欄、コメント部分に見やすく表示させることができる
- YouTubeには手数料を支払わなくていいこと
終了画面や概要欄、コメント部分にオリジナル商品が表示されるので、自然に視聴者にリーチすることができます。
また動画に特定の商品をタグ付けしていない場合は、価格・人気・在庫状況に応じて、最適な順番でオリジナル商品がレコメンドされる仕組みになっています。
そして現時点のショッピング機能で最大のメリットは、YouTubeに手数料を支払わなくていいことです。
今後、手数料が変更される可能性はゼロではありませんが、2023年5月現在は売上手数料やシステム手数料などもかからずにショッピング機能を利用できます。
デメリット
ショッピング機能を使うデメリットは、下記の3つになります。
- Shopifyの場合、ECサイトから月額費用が発生する
- SUZURIの場合、オリジナル商品の作成に限界がある
- 無形商材は販売できない
Shopifyは自社のオリジナル商品を販売できますが、サービスの月額利用料に加えて、売上にかかる決済手数料もかかってしまいます。
そのため、BASEなどの他のECサイトを利用した方が、手数料が安くなる場合もあります。
また、自分の集客用のサイトを構築すれば、月額費用や手数料はかからなくすることも可能なので、サイト構築を外注することも選択肢に入れておくようにしましょう。
SUZURIの場合、素材や原価がSUZURI上で決められているため、オリジナル商品の作成に限界があります。
そのため、本格的なオリジナル商品の販売を考えている方には向いていないと言えます。
またYouTubeのショッピング機能では、電子書籍や金融商品など商品として形が残らない『無形商材』の販売を禁止しています。
事前に、自身のオリジナル商品が無形商材に当たらないか確認することが大事です。
まとめ
今回は、YouTubeのショッピング機能について解説してきました。
YouTubeのチャンネル登録者が多い方だと、YouTubeを宣伝に使って、オリジナル商品の購買に繋げることもできるでしょう。
連携できるECサイトも、『Shopify』のように月額料金の掛かるサイトもあれば、販売できる商品に制限はありますが無料で使える『SUZURI』もあります。
オリジナル商品の販売に興味がある方は、まずお試しに『SUZURI』でショッピング機能を使ってみてはいかがでしょうか。
また「出荷作業が面倒くさい!」、「在庫を保管する倉庫のキャパシティが足りない!」などのお困りごとは、EC物流代行サービスのオープンロジさんに相談してみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!