サムネイルは、YouTube動画のクリック率に大きく影響する1つの要因です。
本記事を読んでいる方もサムネイルを決める際に、「どっちの画像がいいかな〜」や「文字は大きくしようか、小さくしようか」と悩んだ経験があるはずです。
これまでは自分が「伸びそう!」と思ったサムネイルを公開して、クリック率がどうなるのかを検証するのが一般的でした。
ですが今、YouTubeの新機能でサムネイルのA/Bテストが実装されつつあり、これからはデータに基づいた伸びやすいサムネイルを決められるようになります。
そこで今回は、YouTubeのサムネイルA/Bテストの実装予定日、またどのようなことができるのかについて具体的に説明していきます。
サムネイルのA/Bテストが実装されるのはいつ?
全てのYouTubeクリエイターにサムネイルのA/Bテストが実装されるのは、2024年ごろになるでしょう。
2023年8月現在、数百〜数千人のYouTubeクリエイター間で、サムネイルのA/Bテストのベータバージョンが展開されています。
※ベータバージョン:正式版をリリースする前に、ユーザーに試用してもらうためのサンプルのソフトウェアのこと。
ベータバージョンの変更箇所が少なければ実装されるまでの時間は短いですが、変更箇所が多ければ予定よりも少し遅れてしまうかもしれません。
サムネイルのA/Bテストではどのようなことができる?
簡潔に言うと、どのサムネイルがより高いクリック率を出せるのかを調べることができます。
イメージしにくいと思うので、実際に画像を使って説明します。
比較したいサムネイルを選択することで、クリック率が高く、パフォーマンスの優れているサムネイルを選択することができます。(同時に比較できるのは3つまで)
上記のデータに基づくと「Thumbnail 1」のパフォーマンスが1番優れているので、サムネイルは「Thumbnail 1」の画像を設定すべきということになります。
現状できるサムネイルのテストは?
現状はまだYouTubeのサムネイルのA/Bテストが実装されていないため、サムネイルを一定の時間で変更することでテストを行います。
しかし、この方法には大きなデメリットがあります。
それは「どちらのサムネイルがクリック率が高かったのか」の正確なデータがわからないということです。
なぜならYouTube動画の投稿後すぐはファンの方やチャンネル登録者の方が視聴するので、自ずとクリック率が高くなります。
そして投稿後しばらく経つと、ファンじゃない人にも届くのでクリック率が徐々に下がっていってしまうからです。
1番目に設定したサムネイルと2番目に設定したサムネイルを比べると、1番目の方がクリック率が上がりやすい状況にあるということです。
そのため、現状できるサムネイルのテストは正確なデータに基づいたものではなく、感覚でおこなうテストだと言えます。
A/Bテストでテストすべきこと!
次に、サムネイルのA/Bテストの際にテストすべき項目について紹介します。
- 文字
- 画像
- 人,表情
- エフェクト
- 表,図
YouTubeにサムネイルのA/Bテストの新機能が実装されたとしても、テストすべき項目をわかっていなければ、的外れな対策しか打てません。
そのため、本章でテストすべき項目を把握した上で、どのようにテストすれば効率よく反応率の良いサムネイルを作れるのか学んでおきましょう。
文字
テストすべき項目の1つ目は、文字です。
サムネイルに文字を入れたパターンと入れなかったパターンを比較できます。
また文字を入れる場合は、下記を変更することでクリック率が大きく変化します。
- 文言
- スタイル
- 大きさ
- 色
例えば、文字の大きさはスマホで見れば想定以上に小さく見えるケースがあります。
視聴者に見えないサイズであれば、クリック率も大きく下がってしまう可能性があるので、A/Bテストで比較することで機会損失を減らせます。
画像
テストすべき項目の2つ目は、画像です。
違う画像をA/Bテストで試すことで、どの画像がクリック率を上げやすいのかを判断できます。
また同じ画像で比較するにしても、下記の項目を比較することで、クリック率が変化する可能性があります。
- 明るさ
- 彩度
- コントラスト
例えば、画像のコントラストの付け方によって、強調したい部分が視聴者に届きやすくなり、クリック率が上がる可能性があります。
画像は特にクリック率に大きな影響を与えるので、しっかりA/Bテストするようにしましょう。
人,表情
テストすべき項目の3つ目は、人、表情です。
サムネイルに人が写っているパターンと写っていないパターンを比較できます。
また人が写っているパターンだと、どのような表情のクリック率が伸びやすいのかを検証できます。
例えば、ネガティブ系のYouTube動画なのに満面の笑みを浮かべたサムネイルだと、そのYouTube動画がどのような内容なのかイメージしにくいのでクリック率は下がることが予想できるでしょう。
このように表情によって、クリック率は大きく変化します。
サムネイルをテストする際は、人を写すべきなのか、写すのであれば表情はどうするのかを検証するようにしましょう。
エフェクト
テストすべき項目の4つ目は、エフェクトです。
対象物を強調するようなエフェクトやモザイクなどをつけた方がいいかどうかを比較することができます。
例えば、トレンド商品を紹介するYouTube動画であれば、エフェクトを付けて目立たせることで視聴者の目を留めることができて、クリック率向上が望めます。
このようにサムネイルにエフェクトを付けて目立たせたり、逆にモザイクを付けて隠したりすることで、視聴者に興味を持たせることができます。
A/Bテストを行う際は、どのようなエフェクトが効果的なのか検証するようにしましょう。
表,図
テストすべき項目の5つ目は、表、図です。
表や図を入れた方がいいのか、それとも入れない方がいいのかを比較できます。
また矢印を入れることでクリック率に変化があるのか、などを検証することができます。
例えばYouTubeのジャンルがノウハウ発信系であれば、表や図を入れることによって信憑性が上がり、クリック率に影響が及ぶことが予想できます。
このようにYouTubeのジャンルによっては、表や図で大きくクリック率が変わってくるケースが考えられます。
そのため、A/Bテストを行う際は表や図を変えて、検証するようにしましょう。
まとめ
今回は、YouTubeのサムネイルのA/Bテストの実装予定日やどのようなことができるのかについて詳しく説明してきました。
2023年8月現在まだテスト段階なので、YouTubeの全ユーザーは使えません。
ですが順調に進めば、2024年中にはサムネイルのA/Bテストが使えるようになることでしょう。
A/Bテストはより高いパフォーマンスを発揮するサムネイルを、1番効率的に見つけられる欠かせない機能です。
YouTubeにA/Bテストが実装された時は、ぜひ一度使ってみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!