「面白い動画を作りたい」や「独特な映像を作りたい」と思っていても、これまでは高度な撮影技術がなければできませんでした。
ですが現代は動画生成AIの進化により、誰でも簡単に魅力的な映像を作成できる時代になってきています。
動画生成AIツールはテキスト・画像から動画を生成して、クリエイターの仕事の幅をグッと広げてくれるツールです。
ですが動画生成AIはサービスの種類が多く、初めての方だとどのツールが向いているのか判断するのが難しいです。
そこで、今回は無料プランも提供しているおすすめの動画生成AIサービスを厳選してご紹介します。
動画生成AIを使う際に押さえておきたい注意点についても触れているので、ぜひ参考にしてみてください！
おすすめの動画生成AIサービス5選！
それでは早速、おすすめの動画生成AIサービス5選を紹介します。
- Pika
- Sora
- Runway
- Kling
- Adobe Firefly
それぞれ具体的に説明します。
Pika
おすすめの動画生成AIサービス1つ目は「Pika」です。
- 主な機能：動画生成（テキスト・画像・動画から）、多彩なエフェクト追加、画像比率の変更
- 金額：Basic（月額0ドル）、Standard（月額10ドル）、Pro（月額35ドル）、Unlimited（月額70ドル）
- 対応デバイス：PC（Webブラウザ）、タブレットとスマートフォン（アプリ）
文章や画像を入力すると、たったの5秒で動画を生成してくれます。
また動画に特殊効果を付けることも可能であり、例えば被写体が膨らむ・爆発する・溶ける・つぶすなど、ワンクリックで実装できます。
ただし、Pikaは海外製であるため、日本語よりも英語でのプロンプトの方が意図したコンテンツが生成しやすいです。
クオリティを重視するなら、Google翻訳などの翻訳ソフトを活用して、英語でプロンプトを入力するようにしましょう。
Sora
おすすめの動画生成AIサービス2つ目は「Sora」です。
- 主な機能：動画生成（テキスト・画像・動画から）、生成動画の編集機能
- 金額：Plusプラン（月額20ドル）、Proプラン（月額200ドル）
- 対応デバイス：PC、タブレット、スマートフォン
Soraの最大の特徴は、長尺の動画生成が可能ということです。
通常の動画生成AIであれば数秒〜10秒程度の動画しか生成できませんが、Soraは最大1分の長尺動画が生成可能です。
また1080pクラスの高解像度が実現できるため、YouTubeなど多くの視聴者に見られる動画におすすめといえます。
Soraは日本語のプロンプトに対応していますが、より正確な動画を生成するには英語を使用することが推奨されています。
Runway
おすすめの動画生成AIサービス3つ目は「Runway」です。
- 主な機能：動画生成（テキスト・画像・動画から）、生成動画の編集機能、AI音声合成 & 自動字幕生成
- 金額：Basic（月額0ドル）、Standard（月額15ドル）、Pro（月額35ドル）、Unlimited（月額95ドル）
- 対応デバイス：PC（ブラウザ）、iOSデバイス（アプリ）、Androidデバイス（ブラウザ）
Runwayの他ツールとの違いは、「無制限のクレジットプラン」を提供していることです。
先ほど説明した「Pika」や「Sora」は、クレジット制を採用しているので生成できる動画数に限りがありました。
ですがRunwayは無制限で動画生成が可能なプランを用意しているため、ビジネス利用で大量にコンテンツ制作を行うクリエイターや企業に向いているといえます。
Runwayは日本語のプロンプトに対応していますが、英語のプロンプトに比べて精度が低くなりがちです。より正確な動画を生成するには英語を使用するようにしましょう。
Kling
おすすめの動画生成AIサービス4つ目は「Kling」です。
- 主な機能：動画生成（テキスト・画像から）、カスタムAIモデルの作成
- 金額：Basic（月額0ドル）、Standard（月額8.8ドル）、Pro（月額32.56ドル）、Premier（月額80.96ドル）
- 対応デバイス：PCでの利用推奨
中国発のサービスであるため、他の動画生成AIと比べてアジア系の顔の再現度が高めです。
動画内で日本人を登場させたいと考えているのであれば、より使いやすいサービスでしょう。
またKlingは日本語のプロンプトで動画生成できますが、UIは日本語対応していません。
画面上のメニューや操作はすべて英語で記載されているため、英語が苦手な方には使い勝手が悪いかもしれません。
Adobe Firefly
おすすめの動画生成AIサービス5つ目は「Adobe Firefly」です。
- 主な機能：動画生成（テキスト・画像から）、AIのスタイル選択
- 金額：無料プラン（月額0ドル）、プレミアムプラン（月額680円）、Creative Cloud単体プラン（月額1,180円〜）
- 対応デバイス：PC・タブレット・スマートフォン（すべてブラウザ）
Adobe Fireflyの最大の特徴は、高精度な商業利用向けライセンスを提供していることです。
他の動画生成AIだと商業利用に制限がかかっていますが、Adobe Fireflyは商業利用に柔軟であるため広告・マーケティング・映画制作などビジネス利用に向いています。
またAdobeはクリエイティブ業界に特化しているため、表現力やデザイン性にも優れています。
他の動画生成AIサービスと比較しても、Adobe Fireflyは日本語のプロンプトに強く対応しています。日本語での利用を希望しているなら、Adobe Fireflyは最適なツールといえます。
Googleが手掛けるVeo2とは？
これまでおすすめの動画生成AIサービス5選を紹介してきましたが、Googleが手掛けている「Veo2」という動画生成AIも注目されています。
2024年12月16日に発表されましたが、まだ現在は利用できません。
Veo2の基本情報は、下記のとおりです。
- 数分間の長尺動画が生成できる
- 4K解像度での動画出力が可能
- 著作権を侵害する動画生成を防ぐフィルタリング機能が搭載されている
他の動画生成AIと異なる部分として挙げられるのは、ハルシネーションの抑制力が強いことです。
動画生成AI特有の不自然な動き・人間の表情などを抑えられるので、より自然な動画が生成できるようになることでしょう。
気になる方は、ぜひウェイティングリストに登録して利用できるように準備しておきましょう。
※ハルシネーションとは、人工知能（AI）が事実に基づかない情報を生成する現象のこと
動画生成AIを使う際の注意点
次に、動画生成AIを使う際の注意点について紹介します。
- YouTubeのポリシーに違反しない
- AI生成コンテンツの開示
- 商用利用が可能かを確認する
それぞれ具体的に説明します。
YouTubeのポリシーに違反しない
動画生成AIを使う際の注意点1つ目は、YouTubeのポリシーに違反しないことです。
誤解を招くコンテンツ、スパムや低品質コンテンツ、著作権違反をしてしまうと、警告やアカウント停止などのペナルティを受ける可能性があるからです。
具体的には、下記のような内容に注意しましょう。
- 既存の映像やアートを模倣していないか
- フェイクニュースやデマ情報になっていないか
- 暴力的、差別的な内容になっていないか
ポリシー違反の内容によっては、即時にチャンネル削除される可能性もあります。
これまでの努力が水の泡になってしまうので、気をつけましょう。
AI生成コンテンツの開示
動画生成AIを使う際の注意点2つ目は、AI生成コンテンツであると開示することです。
なぜならAI生成コンテンツはラベル付けが義務化されているからです。
もしAI生成の動画であることを開示しない場合は、収益化を制限される場合があります。
そのため、YouTube動画の概要欄やタイトルで「AI生成」であることを記載するようにしましょう。
商用利用が可能かを確認する
動画生成AIを使う際の注意点3つ目は、商用利用が可能かを確認することです。
AI生成ツールの利用規約を確認し、商用利用（YouTube収益化）が可能かチェックするようにしましょう。
一部の無料AIツールでは、商用利用不可にしているものもあります。
商用利用に関するルールを守らなかった場合、アカウント停止や法的措置、収益化が無効、賠償請求などのリスクが伴います。
代償があまりにも大きいため、利用する前に必ず商用利用に関してチェックしておきましょう。
まとめ
今回は、おすすめの動画生成AIサービス5選を紹介してきました。
- Pika
- Sora
- Runway
- Kling
- Adobe Firefly
動画生成AIの台頭によって、誰でも魅力的な動画を制作できるようになりました。
しかし、意図せずデマ情報を流してしまったり、知らぬ間に著作権に引っかかってしまったりなど、デメリットもあります。
そのため、動画生成AIを使用するときはポリシー違反・商用利用などに細心の注意をはらいながら使用するようにしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました！