「YouTubeが突然クラッシュして動画が止まった!」
そんな時、「パソコンが壊れた?」「ウイルスに感染した?」と不安になりますよね。
ご安心ください。
YouTubeのクラッシュのほとんどは、一時的なエラーや設定の不具合が原因です。
この記事では、クラッシュの主な原因と、IT初心者の方でもスムーズに、
復旧できる具体的な3つの解決手順をわかりやすく解説します。
■クラッシュを解決するための3つのステップ
YouTubeのクラッシュは、以下の3つのステップを実行することで、ほぼ解決できます。
まずはこの3点を試すことから始めましょう。
| 1、ブラウザと端末をリフレッシュ ・端末の再起動とキャッシュ・Cookieの削除を実行する。 2、 犯人を見つける! ・ブラウザの拡張機能や広告ブロッカーを一時的に無効化して競合を解消する。 3、本当のエラーか確認! ・「偽のウイルス警告」でないか見分け、適切な対処を行う。 |
■YouTubeクラッシュの主な原因

YouTubeの動画再生は、ブラウザ、ネットワーク回線、
再生プレイヤーといった複数の要素が連動して動作しています。
そのため、どこか一つに問題が生じるとクラッシュが発生することがあります。
クラッシュの主な原因は、以下の3つに大別されます。
1、ブラウザ内のデータや機能の衝突
| ✅️破損した一時保存データ(キャッシュ) ・動画を速く表示するための一時保存データが破損したり、 溜まりすぎたりすることで、動画の読み込みエラーを引き起こします。 ✅️追加機能(拡張機能)同士の干渉 ・広告ブロッカーなどの拡張機能がYouTubeのプログラムと干渉し、エラーを発生させます。 |
2、パソコンの処理能力の限界
| ✅️CPU・メモリの処理オーバー ・多数のタブを開きすぎたり、高画質動画を再生したりすることで、 CPUやメモリの使用率が限界に達し、パソコンが動画の再生処理を強制的に、 終了させてしまいます。 |
3、ネットワーク設定や通信の不安定さ
| ✅️通信の遮断 ・会社や学校のネットワーク、またはVPN接続時におけるセキュリティ設定やプロキシ設定が、 YouTubeへのアクセスをブロックし、動画再生の中断を引き起こします。 社内でのみクラッシュする場合は、この設定が原因の可能性があります。 |
【解決手順1】 ブラウザと端末の再起動、およびキャッシュ・Cookieの削除
動作が安定しない一番の原因である「一時的な不要データ(キャッシュとCookie)」を、
ここできれいにクリアしてしまいましょう。
1. 端末とブラウザの「再起動」を行う
長時間PCやスマホを起動し続けているとメモリ内に、
エラーデータが蓄積されている可能性があります。
一時的なエラーをリセットするために、まずは電源を入れ直すのが最も簡単な解決策です。
| ✅️PC(端末)を再起動する ・ 一度シャットダウンして再度起動し直すだけで、 処理エラーがリセットされ、正常に戻ることが多々あります。 ✅️YouTubeアプリ・ブラウザを再起動する ・ アプリやブラウザを完全に終了し、再度開いてみましょう。 |
2. ブラウザのキャッシュとCookieを削除する
壊れたデータ(キャッシュ)がブラウザに残っていると、
何度YouTubeを開き直しても同じエラーが出ます。
これを一度全てクリアすることで、動画をまっさらな状態から新しく読み込み直すことが目的です。
| ✅️主な手順例:(Google Chromeの場合) 1、画面右上の3点リーダー(設定)をクリック 2、その他のツールから閲覧履歴を消去を選択 3. キャッシュされた画像とファイルとCookieと他のサイトデータにチェックを入れ、削除を実行 |
※Cookie削除の超重要な注意点!
掃除する設定画面には「Cookie(クッキー)」という項目もあります。
これは、ウェブサイトが「あなたはAさんですね」と、
ログイン状態を覚えておくための名札のようなデータです。
Cookieを削除するとYouTubeや他のサイトで、
自動でログインできていたものが解除されてしまいます。
必ず、各種サイトのIDとパスワードを事前にメモしてから実行してください。
パスワードを忘れるとログインできなくなる可能性があります。
【解決手順2】 拡張機能・広告ブロッカーを一時停止して競合をチェック
ブラウザにインストールされた拡張機能(特に広告ブロック系やセキュリティ系)は、
YouTubeのクラッシュを引き起こす「犯人」の可能性が非常に高いです。
1. すべての拡張機能を一時的に無効化する
拡張機能が原因かどうかを切り分けるために、
まずはすべての拡張機能をオフにしてYouTubeにアクセスしてみましょう。
| ✅️操作手順 ・ブラウザの設定メニューから「拡張機能」または、 「アドオン」の管理画面を開き、すべての機能をオフ(無効)にします。 ✅️再試行 ・ 拡張機能をすべて無効にした状態でYouTubeを再生し、クラッシュしないか確認します。 |
2. 原因となる拡張機能を特定し、除外設定を行う
もし拡張機能をオフにした状態でクラッシュが解消されたら、
原因は拡張機能にあったことが確定します。
| ✅️特定 ・ 一つずつ拡張機能をオンに戻し、クラッシュが再発した拡張機能が原因だと特定します。 ✅️対処 ・その拡張機能の設定画面で、除外リストに「youtube.com」を追加するか、 その拡張機能自体を削除しましょう。 |
3. PCの負荷を軽減するために動画画質を下げる
拡張機能をオフにしても改善しない、
または手順1・2を試しても改善しない場合は、PCスペック不足の可能性が高いです。
YouTube動画の再生画面で、歯車マーク(設定)から,
画質を「自動」から「480p」や「360p」に手動で下げて、PCへの負荷を軽減してみましょう。
【解決手順3】 クラッシュの原因が「偽の警告」でないか確認し、対処する
「YouTubeがクラッシュしました」というメッセージが、
実はフィッシング詐欺やマルウェアを誘導する偽の警告であるケースが非常に増えています。
これが本物のエラーか偽物かを見極めることが重要です。
1. 警告メッセージが本物か偽物かを見分ける
以下の特徴に当てはまる場合、
それは偽のウイルス警告(フィッシング広告)である可能性が極めて高いです。
| 特徴 | 真偽の判断 | 対処法 |
| 別のWebサイトを 見ている時に ポップアップが出た。 | 偽物。 Youtubeは他サイトで ウイルス警告を出しません。 | 画面をすぐに閉じる。 |
| 「修復」「今すぐスキャン」 「強力してください」などの ボタンが表示された。 | 偽物。 公式はブラウザで 修復を要求しません。 | 絶対にボタンを押さない。 |
| URLが「youtube.com」で 始まっていない。 | 偽物。URLを確認しましょう。 | ページを閉じる。 |
2. 偽の警告だった場合の対処
偽の警告が表示された場合は、焦ってリンクをクリックしたり、
指示に従ってアプリをダウンロードしたりせず、以下の手順で対応してください。
| ✅️すぐにページを閉じる ・タブを閉じます。閉じられない場合は、 タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)からブラウザを強制終了します。 ✅️公式のセキュリティソフトでスキャンする ・公式のセキュリティツールを使用し、念のためスキャンを実行しましょう。 不審な広告リンクから「無料スキャン」アプリをダウンロードするのは厳禁です。 |
まとめ:冷静な対応で快適なYouTubeライフを

YouTubeのクラッシュは、動画再生という複雑な処理を行う上で起こり得る一般的なトラブルです。
しかし、そのほとんどの原因は「一時的なデータのごみ」や「設定の衝突」といった、
IT初心者の方でも自力で解決できる問題です。
<今回の3つのステップ>
| ✅️キャッシュクリアと再起動 ✅️拡張機能のチェック ✅️偽警告でないかの見極め |
上記を順番に試すことで、あなたのYouTube環境は安定を取り戻すはずです。
焦らず、一つずつ冷静に対応することで、快適な動画視聴を楽しみましょう!
A. 主な原因は①ブラウザ内のデータや拡張機能の衝突(キャッシュ破損・拡張機能干渉)、②PCの処理能力不足(CPU/メモリ負荷)、③ネットワーク設定や通信の不安定さ(VPN/プロキシ/社内ネットワークの制限)です。
A. まずは端末(PC/スマホ)とYouTubeアプリ・ブラウザを再起動し、次にブラウザのキャッシュとCookieを削除してください。一時的な不要データやエラー状態がリセットされ、改善することが多いです。
A. キャッシュは読み込みを速くする一時データで、破損するとエラー原因になります。
Cookieはログイン状態などを保持するデータなので、削除するとYouTubeや他サイトで自動ログインが解除されることがあります。事前にID・パスワードを控えてから実行してください。
A. Chrome右上の「︙」→「その他のツール」→「閲覧履歴を消去」を開き、「キャッシュされた画像とファイル」と「Cookie と他のサイトデータ」にチェックを入れて削除します。
A. ブラウザの拡張機能を一度すべて無効にし、その状態でYouTubeを再生してみてください。
クラッシュしなければ、いずれかの拡張機能が原因です。原因の拡張機能は除外設定を行うか削除しましょう。
A. はい。近年はフィッシング詐欺による偽のウイルス警告として表示されるケースがあります。
警告内のリンクはクリックせず、タブを閉じて公式のセキュリティソフトでスキャンしてください。


