今回はYouTubeの字幕を作成し、視聴者に表示させる方法を3分でご紹介します。
現在の人気のYouTubeクリエイターさんの動画には、音声だけではなく、動画内にテロップをいれることで、より動画の楽しさを視聴者に伝えています。
そんなテロップと同じように、YouTubeには「字幕」という機能があり、話している内容を動画の画面に表示させることができます。
また、字幕を表示させることで、耳の不自由な方でも動画を楽しんでもらうことが可能になります。
そこで今回はYouTubeの字幕を作成し、視聴者に表示させる方法についてご紹介していきます。
記事の後半では、自動文字起こしによる字幕とオリジナル字幕はどちらがおすすめなのかについて詳しく触れています。
ぜひ参考にしてみてください!
YouTubeに字幕を設定するメリットとは
YouTubeの字幕を設定するメリットは、下記の3つになります。
- 国外の視聴者にコンテンツを楽しんでもらえる
- 検索結果の上位に表示されやすくなる
- どこでも動画を閲覧できるようになる
それぞれ具体的に説明します。
国外の視聴者にコンテンツを楽しんでもらえる
1つ目のメリットは、国外の視聴者にコンテンツを楽しんでもらえることです。
ただし、字幕を翻訳した場合に限ります。
例えばあなたが、有名な映画「タイタニック」を字幕版で見ても、まったく問題なく映画内容を理解できるはずです。
YouTube動画に字幕を設定するのも、それと同様です。
動画内では日本語で話していたとしても、字幕さえ付いておけばアメリカ人でも中国人でも動画を理解できるようになります。
そのため、国外のチャンネル登録者を獲得していきたい、海外受けの良いジャンルで発信している方はぜひ字幕を翻訳するようにしましょう。
検索結果の上位に表示されやすくなる
2つ目のメリットは、検索結果の上位に表示されやすくなることです。
なぜなら検索エンジンが動画コンテンツを評価する際に、重視されるのがテキスト情報になるからです。
動画のタイトルや概要欄もしかりですが、コンテンツの中身を詳しく理解するためには字幕を読み込む必要があります。
そして検索エンジンに高く評価されやすくなることで、動画が検索上位に表示されやすくなり、YouTube検索からの再生回数が増えやすくなります。
検索から再生される動画は継続的に再生されやすい特徴があるため、常に収益を生み出してくれます。
どこでも動画を閲覧できるようになる
3つ目のメリットは、どこでも動画を閲覧できるようになることです。
なぜなら字幕がついていれば、公共環境でもミュートで動画を再生できるからです。
イヤホンを忘れてしまっても、電車や図書館の中で問題なく視聴できます。
音声・字幕の両方とも動画を視聴できるようにしておけば、短期離脱される可能性も低くなるので、視聴維持率が下がりにくくなります。
視聴維持率は動画の再生回数にも大きく影響してくる指標です。
そのため、字幕を設定していて損はないといえるでしょう。
YouTubeの字幕を作成する方法
字幕を作成する方法は、以下の2つがあります。
・自動文字起こし機能で字幕をつける方法
・オリジナルの字幕をつける方法
それぞれの字幕作成する方法を、具体的に説明します。
自動文字起こし機能で字幕をつける方法
自動文字起こしは、自動的に字幕が文字起こしされる機能です。
ただし、自動文字起こしができる動画は、音声の入っている動画に限ります。
また自動文字起こしを利用する場合、勝手に字幕がつくので、クリエイターさんの方でするべきことは特にありません。
■自動文字起こしの確認手順
①YouTube Studioの「字幕」から字幕を表示させたい動画を選択する
②日本語 (動画の言語)が「公開済み 自動翻訳」になっているかを確認する
オリジナルの字幕をつける方法
オリジナルの字幕は、下記2つの方法で追加できます。
- YouTube Studioで字幕を作成する
- 字幕(srt)ファイルをアップロードする
それぞれの手順について、解説していきます。
オリジナル字幕の作成に使えるアプリは、以下の記事で詳しく紹介しています。
■YouTube Studioで字幕を作成する方法
まず、YouTube Studioで字幕を作成する方法からご紹介させていただきます。
手順は以下の通りです。
①YouTube Studioの「字幕」画面を開く
②日本語の字幕を「追加」をクリックする
③手動で入力を選択する
④字幕の始点と終点を調整しながら文字起こしをする
また、こちらも文字だけでは分かりにくいため、動画で作成方法を紹介しておりますので、ご覧くださいませ。
YouTube Studioから字幕を作成する場合は、字幕を表示させる始点と終点のタイミングを調整するのが少し難しい印象です。
■字幕(srt)ファイルをアップロードする方法
字幕ファイルをアップロードする方法は、下記4つの手順になります。
①YouTube Studioの「字幕」から字幕を表示させたい動画を選択する
②「ファイルをアップロード」を選択する
③「タイムコードあり」を選択する
④字幕(srt)ファイルを選択する
また、文字だけでは分かりにくい方は下記動画を参照ください。
さらに、下記画像のように字幕をアップロードができるのは日本語だけではありません。
英語や韓国語、フランス語など、その他の言語に翻訳すれば、複数言語の字幕を表示させることができます。
上記のように、字幕を翻訳する方法が知りたい方は、下記のリンクからご参照ください。
自動文字起こしとオリジナルの字幕はどちらがおすすめなのか?
「字幕の設定方法はわかったけど、どちらがおすすめなの?」と思っている方もいることでしょう。
そこで自動文字起こしがおすすめな人、オリジナルの字幕がおすすめな人の特徴を紹介していきます。
適切な方法を選ばなければ、時間の無駄になってしまったり、視聴者の信頼を損なってしまったりします。
ぜひこの機会にどちらが自分に合っているのか、確認してみてください!
自動文字起こしに向いている人の特徴
自動文字起こしに向いている人の特徴は、下記のとおりです。
- 翻訳の質を重視していない方
- 字幕設定に時間をかけられない方
- 動画内でしっかり話している方
「自動文字起こし機能で字幕をつける方法」で説明したとおり、自動文字起こしは勝手に字幕がつくのでクリエイターさんの方でするべきことは特にありません。
そのため、素早く字幕をつけられます。
ですが一方で、翻訳の質は低く、誤訳されているケースも多々あります。
まずはお試しで字幕を付けてみたいという方におすすめといえるでしょう。
また自動文字起こしは動画内の音声を参考にして、字幕を作成します。
無音の動画だといっさい字幕が反映されませんし、声が小さいと正しく字幕に変換されない傾向にあります。
なるべく動画内でしっかりハキハキと話すようにしましょう。
オリジナルの字幕に向いている人の特徴
オリジナルの字幕に向いている人の特徴は、下記のとおりです。
- 翻訳の質を重視している方
- 翻訳に時間 or お金をかけられる方
- 国外層に本格的にリーチしたい方
オリジナルの字幕を設定する場合、ほとんどのケースで人の手による修正がかかっています。
ゆえに自動文字起こしと比べて、翻訳の質が高いことが多いです。
ただし、人の手を借りているので、必然的に時間 or お金が掛かってしまいます。
自分でオリジナル字幕を作成するなら時間がかかりますし、翻訳会社やフリーランスにお願いすればお金がかかってしまいます。
翻訳を依頼する際の相場について知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてみてくださいね!
強制的に視聴者に字幕を表示させる方法
次に、強制的に視聴者に字幕を表示させる方法を説明していきます。
そのやり方ですが、下記のタグを動画のタグ欄に追加することで、言語の字幕が強制的に視聴者に表示されるようになります。
yt:cc=on
字幕を各言語で設定している場合は、視聴者に合わせて字幕が表示されます。
例えば、動画に英語の字幕を追加している場合、英語圏の視聴者がその動画を見たら英語の字幕が表示されます。
ただ、日本語の字幕しか追加していない場合、どの国の視聴者にも日本語の字幕が表示されるので注意が必要です。
また字幕を追加していない言語の視聴者には、クリエイターがデフォルト設定している言語が表示されます。
多くの方はデフォルト設定を日本語に設定されているため、日本語が表示されます。
■タグを使用する手順
①YouTube Studioから字幕を表示させたい動画の「詳細」をクリックする
②「すべて表示」をクリックする
③タグの欄にyt:cc=onを入力する
④保存をクリックして完了
また、タグの付け方については、下記の記事で詳しく解説していますので、ご興味ある方はご覧くださいませ。
YouTubeの字幕を見やすくする方法
前提として、現在のYouTubeのデフォルトの字幕は、見えづらくなっています。
なぜならYouTubeのデフォルトの字幕が、白字かつ背景なしだからです。
実際の画像を見てもらうとイメージしやすいですが、下記のように背景や動画内のテロップと重なってしまいます。
そして、このような字幕を見やすくする方法は視聴者自身が行う必要があります。
そこで、最後にYouTubeの字幕を見やすくする方法を説明していきます。
本記事でも字幕を見やすくする方法を解説していますが、より詳細に知りたい方はぜひ以下の記事を参考にしてみてください!
■字幕の色や背景色、大きさを変える方法
字幕の色や背景色、大きさを変える方法は、端末ごとに異なります。
そのため端末ごとに、設定方法を記載しておきます。
- iPhone
- Android
- PC
■iPhoneの場合
「設定」→「アクセシビリティ」→「標準字幕とバリアフリー字幕」→「スタイル」→「新規スタイルを作成」とクリックしていくことで、好みの字幕を作成することができます。
(参照:https://support.google.com/accessibility/answer/100078?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DiOS)
■Androidの場合
「設定」→「ユーザ補助」→「字幕の設定」→「字幕のサイズとスタイル」→字幕のサイズを変更するには「文字サイズ」をタップし選択→字幕の文字と背景のスタイルや色を変更するには、[字幕スタイル] をタップしてスタイルを選択することで好みの字幕を作成可能です。
(参照:https://support.google.com/accessibility/answer/100078?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DAndroid&oco=2)
■PCの場合
視聴したい動画に移動→動画プレーヤーの右下にある 「設定」をクリック→「字幕」をクリック→「オプション」をクリックしていくことで、字幕を自由にカスタマイズできます
(参照:https://support.google.com/accessibility/answer/100078?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DDesktop&oco=2)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
参考になる部分はありましたでしょうか?
今回は、YouTubeの字幕を作成し、表示させる方法についてご紹介させていただきました。
今回の内容をまとめると以下のとおりです。
・YouTubeの字幕は、自動文字起こしとオリジナルの字幕を作成する方法がある
・YouTubeの字幕の強制的に視聴者に表示させるには「yt:cc=on」のタグを使う
・字幕を見やすくするには視聴者自身の端末で設定をするしかない
YouTubeの字幕を設定することで、耳の不自由な方や、海外の方にも動画を楽しんでいただくことも可能になります。
また、電車の中のように音声が出せない状態でも、YouTubeを視聴している人は多くいます。
そんな方に向けて字幕の設定していると、YouTubeの視聴平均時間が伸び、YouTubeからも良質なコンテンツとして判断される可能性も高まります。
さらに、字幕を複数言語設定することで、海外からの視聴を獲得することも可能です。
今回はそんな字幕の作成方法と、表示方法ついてご紹介させていただきました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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